みんなともだち

仲良しこよしは、なんだかあやしい。

責任ある人間

何も見えない、深い闇の中で、気が遠くなるほど広く、手を伸ばしても何も掴めない、息が出来ない苦しみに塗れながら、ぼんやりとした音のない海の中に居るような気持ちは、考えても答えの出ない堂々巡りを繰り返している状態に似ている。
考えても答えが出ないのは、何を考えていたか考えている途中で忘れてしまい、また最初から同じ所を繰り返している所為も大いにある。
なので文章にすると、本当に簡単な、またはろくでもない、下らない、幼稚な、恥ずかしくなってしまうような本心が、海の中と思っていたものが、通り雨の後の水溜まりのような、泥で濁った小さくて浅いものだったりする。
ひとりきりで作る文章なら、まだ消してしまえば見えないものだから、危ない危ない、というところでお終いに出来るものを、人前で話そうものなら大変恥ずかしい。恥ずかしいんだよ。
以前は寝る前に、今日何があったか記したうえで、明日のことを書かなくては何も出来なかった。
嘘だろと思うけど、本当にただ息をしながら、その場をやり過ごして、あとはほぼ覚えていないという具合だった。
随分良くなったんだけど、また同じことをした方が良いかもしれない。
整理整頓は大切だと思う。
ちょっと面白いのは、ほぼ覚えていない中で、わりと面白い話をしていたり、受け答え、ツッコミや相談への真剣な返答が出来ているところで、乖離を疑ったけど、恐らく家の中に人が多かったから何となく出来る芸当なんだと思う。
それでいて覚えていないのだから無責任だ。
整理整頓をして、責任ある人間にならなくてはいけない。良い意味で。良い意味でね。