七日後

悪意も無ければ、関心もないのだろうと思う。

でもそれは私の基準の話であって、彼の中では関心がある方なのかもしれない。

私の基準と違いすぎて、推し量るのに時間がかかる。理解するのも時間がかかる。

それなのに、自分の基準を当たり前のように言ってくるのだから困る。

基準が違いすぎるのだから、大変なんだけど、理解してくれているのだろうか。

私は君の基準に慣れるように、理解できるように、考察して、行動しているつもりだけど

君もまた同じように、考察してくれているのだろうか。いや、して欲しいのか、行動に移さなくても考察してくれていれば満足なのか。そんなのは口でなんとでも言えるだろう。茶番だ。

つまりそういうことなんだろう。茶番を大切にする私と、行動で示そうとする君は思考も表現も違いすぎる。

じゃあ私は何で表現しているんだっけ。なんだろう。何も無いかもしれない。行動って一体何なんだろう。

君と居ると、打算的な思考が消えてしまって、ただ会えて嬉しくて、くっついて嬉しくて、また会えるのが嬉しくて、綺麗なものを綺麗だと想い合えるのが嬉しくて、笑ってくれるのが嬉しくて、それだけで何も行動に移せていないと思う。

それでブーブー文句を言って、何が何だか分からなかっただろう。

何をして欲しいの？って、私はこういう気持ちなんだよと言うのを分かって貰って、君もそうだったら嬉しいという、それだけの話なのかもしれない。

でもそれを何度もしたい。意味は無いけど、それを何度もして、そうなんだ、照れるななんて言いながら幸せな時間を過ごしたい。好きなんて言わなくても良いよ。私はそういう気持ちなんだよとお前分かってんのかよと、じゃあお前はどうなんだよということを。好きなんて陳腐なものじゃなくて、もっと情緒的なものを。

うんでもそれを総称して、きっと好きという言葉なんだろうなと思うんだけど、もっと細かいことを分かって欲しい。どうやったら分かるかい。言葉を信じていないと言いきる君に、口なら何だって言えると言いきる君に、どうやったら分かるかい。

寝るわ。朝起きたら煙草を吸っちゃう。明日は本を買っても良いでしょうか。